※本講座は2018/11/26 までに収録されたものです。
短答と論文は直結している!
短答対策が最終的な合否を左右する
短答式試験と論文式試験では、問われ方が違う以上、その対策も別々になりがちです。論文の対策をすることで同時に短答の対策としている方はいらっしゃると思います。しかし、論文よりも短答の方が問われる知識の範囲が広い以上、短答対策を別個に行わなければなりません。逆に、短答の対策をしっかり行うことで論文の対策になれば、どちらの試験にも対応できるようになります。実は短答対策こそが最終合格のカギになります。
論文対策が忙しくて短答まで手が回らない方へ
短答対策と論文対策を同時に行う勉強法を教えます。
短答式試験よりも論文式試験の配点割合が高い以上、どうしても論文対策を重視し短答対策まで手が回らない方もいると思います。しかし、短答式試験に合格しなければ論文の採点も行われません。
そこで、今回の講義で教える短答対策と論文対策を同時に行う勉強法を実践すれば、短答式試験に落ちることもなく、それどころか短答も論文も得点がアップしていきます。
合格するかしないかの当落線上に立った時、短答の点数で合否が決まる!
最終合格は配点割合に沿った論文と短答の合計点で決まります。論文が相対評価で点数が読めないのに対し、短答は正誤がはっきりした絶対評価なので、合格点付近で合否が決まるのは短答の点数です。短答を軽視することなく、同時に論文も対策したい方全てに当てはまるのが今回の勉強法です。
<講師メッセージ>
予備試験合格者の司法試験合格率は、平成30年の試験では、70%を超えています。その合格率の高さの理由は、3つあるように思います。第1は、予備試験合格までに、答案の書き方を含めた司法試験合格のノウハウを身に着けること、第2は、予備試験では、法律実務科目以外の7科目で短答試験があるため、各科目満遍なく勉強するので穴が少ないこと、第3は、予備試験の1次試験は短答試験だけなので、短答試験の勉強に力を入れざるを得ないために、その学力が司法試験の短答試験でも発揮され、短答と論文の総合評価で合格ラインに入ってくること、です。
司法試験では、出題が予想される重要論点と、全く予想していなかった論点とが出題されます。予備試験合格者は、全く予想していなかった論点でも、短答試験の勉強で全科目満遍なく勉強していますから、見当違いな方向ではなく得点になることを書くことができます。たとえば、平成30年の司法試験の民法では、設問3で相続法から出題されました。採点実感を読むと、短答試験で知識があることを前提とした出題であったようです。また、親族法相続法の分野も重要な法律分野である旨がわざわざ述べられており、今後も出題が予想されます。
また、司法試験では、短答試験の成績を論文試験の成績に加味すると、最終順位が100番くらいは簡単に入れ替わります。短答試験の得点が高かったために、総合成績で合格ライン超えることもありますし、反対に、短答試験の得点が伸びず、総合成績で合格ラインを割ることもあります。ですから、司法試験の短答試験の得点は、最後に順位・合否を決める重要なポイントになります。
このように、予備試験合格者の司法試験合格率の高さの秘訣は「短答試験」にあるように思えます。そうであれば、「短答試験」を高い得点で乗り切り、その知識を論文試験に活かすことができれば、高い合格率で試験を乗り超えることができるということです。「短答試験」をkeyにして、高い合格率で試験を乗り越えるノウハウをお伝えしたいと思います。
<講師プロフィール>
司法試験に2回目で合格。ロースクールに通わず、独学で勉強をする。
勉強のツールは、基本書、判例百選、短答過去問パーフェクト、辰已予備試験スタンダード答練・司法試験スタンダード答練・選択集中答練。短答試験の順位は41 位。
【講師】2018年司法試験合格者
【時間】3
【教材】・オリジナルレジュメ
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